
現代に復活した新型フィルムカメラ

デジタルカメラの登場後長らく新製品の登場がなかったフィルムカメラ。しかし、22年ぶりに令和の世に再登場。フィルムというアナログな技術とデジタルカメラで培った最新機能が融合した。現代のフィルムカメラ。
一番の特徴はハーフフォーマット
一般的なカメラで35mmフィルムを使うとフォーマットサイズは36mm×24mmで帯状のフィルムにコマは短辺が接するように並ぶ。しかし、ハーフサイズだとフォーマットサイズは24mm×17mmでフィルムの横幅が長辺になる。この17mmの17がPENTAX17の名前の由来である。普通にフィルムを使う場合に比べて半分の面積しか使わないため、フィルムでの撮影可能枚数は2倍になる。例えば24枚撮りであれば48枚。36枚撮りであれば72枚になる。
こだわり抜かれた手動式巻き上げ機構

フィルムで撮影するには必ず巻き上げる必要がある。モーターにより電動で巻き上げることも可能であるが、手動式の巻き上げ機構を採用。贅沢に往時の名機と同じ機構を採用することで心地よい巻き心地を実現している。
また、レバーには同じくPENTAX製のAuto110と全く同じレバーが採用されている。
ピント合わせはゾーンフォーカス

手動式の巻き上げ機構と同様にあえてAFは非搭載。AFを搭載することは容易ではあるもの、ここは自分でピントを合わせて撮る楽しさを優先。6ステップのゾーンが用意されており、自分と被写体の距離に応じて設定する。どのゾーンが設定されているのかはファインダーからも確認可能で、シャッターを押す前に確認しよう。
三枚玉

17のレンズはトリップレットタイプ。レンズの最小構成枚数である3枚に抑えている。最近のレンズはあらゆる収差を補正するために大量のレンズを用いているが、枚数が増えればだんだんと暗くなっていき、抜けが悪くなっている。レンズの構成枚数をとにかく抑えてハーフ判と思わせないシャープな写りを実現した。
楽しいメモホルダー

フィルムカメラといえば裏蓋に付いているメモホルダー。何のフィルムを入れていたかわかりやすいだけでなく、箱の切れ端を入れておけばオシャレな感じがする。
作例と記事

モノクロームPENTAX17、腹の引き締めを兼ねて梅田を走る。
大学生の頃は特に何もしなくてもスッキリしていたお腹は社会人になると無残なことにすぐに緩んでくる。もともと体重が足りない私であるが、

ついに届いたPENTAX17
発売当日に予約したものの初期生産分からはあぶれてしまい、ようやく待望のカメラが届いた。