[アナデジ写真記]
毎週だいたい金曜日に更新するblog。
2025/7/4
D780を持って奈良公園へ。
D780は私が持っている唯一のデジタル一眼。後は全てフィルムカメラで、スナップして遊ぶときはいつもフィルムを使っているのだが、今回は知り合い3人でフォトウォークをすることになったので珍しくデジタルで臨むことにした。デジタルとは言っても一眼レフなのでミラーレスとは違って光学ファインダーで被写体を見ることに変わりはない。最新式のミラーレスだとEVFも進化して自然な見え方をするが、やはり手動でピントを合わせていくときに像がハッキリと見えるところを探す楽しさはレフ機固有の面白さだ。
レンズはいつものAi Nikkor 50mm f/1.4SとAi Nikkor 135mm f/3.5の2本で露出モードはMモードのみ使った。結局AFには頼れないしAEも使わないのでいつものフィルムカメラとやっていることは同じだ。フィルムカメラと同様の手法で撮りたいがためにFマウントにしてD780を買ったのではあるが。
いつもの駐車場に車を駐めて待ち合わせ場所になっている浮雲園地に向かう。無事に合流したのだが、既に朝の9時半とは思えないような暑さで日向には居られないので春日大社の森の中へ。木漏れ日の森の中は下草も少なく風通しが良くて涼しい。しばらく小道を歩けば春日大社の参道に到り、少しずつ登っていく。まだ観光客はまばらで歩きやすく写真も撮りやすい。参道のあちこちに子鹿を連れた鹿が歩いている。
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今年生まれたばかりでまだまだ小さくて鹿の子柄が鮮明だ。人にはまだ慣れないようで、すぐに母鹿の後ろに隠れてしまう。
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灯籠の間からも鹿。
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春日大社まで来たら今度は二月堂へ。森の下を進んで吉城川を渡る。
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森の中を歩いていると涼しくて気持ちが良い。地面はまだ濡れていたのでしっとりとした空気が漂い、木々の葉が強烈な太陽光から守ってくれる。しかし、それもここまで。
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川の向こう側は階段で木々はなく陽が降り注いでいる。
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暑さを感じながら階段を登ると中間くらいに大きな雄鹿がいた。彼も暑いからだろうか、人が来ても動こうとはせずにダルそうに階段の下の方を眺めるのみだ。
容赦なく降り注ぐ太陽光を受けながら若草山の縁に沿うように進む。途切れ途切れの軒下を借りながら少しだけでも避ける。
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しばらくして再び森に戻る。やはり暑さがまるで違う。木の葉は太陽光を受けてほとんどの光を吸収してしまうので、これだけ気温が違うのかと思いながら歩く。今年の夏も木の下からは出られないのだろう。
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ボチボチ歩くと手向山八幡宮。少し朱の色が薄くて夜間に見ると不気味であるが、昼間ならなんてことはない。日が落ちてからは千と千尋の神隠しのように吸い込まれそうな気がしてあまり寄り付きたくはない。
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お隣は二月堂。毎度息を切らして階段を登り、周り縁まで行く。暑い...
しかし、お堂の軒は非常に深く、瓦屋根の水分がエネルギーを吸収してくれるのでひんやりしている。
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人々の祈り。
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お堂の北側には滝のようになった手水がある。南側の手水はみずがめから上澄みが零れるようになっている。
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二月堂の裏に回り込めば石積には苔が張り付いている。
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結局二月堂に40分くらいいて裏参道を下る。裏参道から振り返れば道の先にお堂がどっしりと構えている。表参道よりも裏参道の方が風情はあるのだが、如何せん影がない。ずっとジリジリ照りつけてくるので確実に体力が削られる。
大仏殿まで降りてくるとお掘りのような細長い池に出る。水は濁っているが雰囲気は抜群だ。
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真っ直ぐ行くと表参道に突き当たり、ここまでは人混みをうまく避けてきたが、ここで群衆と合流する。南大門をくぐって浮雲園地に戻る。既に12時を過ぎているので仲間と別れ、私は駐車場に戻る。それから家に帰ってシャワーを浴びたら昼食は14時になってしまったが、暑さのせいか意外と我慢できた。幸い水は飲み続けていたので熱中症になることなく戻ってこれた。既に毎日が暑すぎるので外におられる方々は気をつけていただきたいところであるが、気をつけてどうにかなる気温でもない気がする。やはり控えられる外出は控えるべきであるのだろう。
今回は久しぶりにデジタルの一眼レフで写真を撮ってきた。全部で140枚ほど写真を撮ったがこのblogに載せる写真は20枚まで絞った。たくさん載せても良いのだが、あまり大量に写真を付けると作業が大変なのでいつも20枚までに抑えている。フィルムで写真を撮ると数枚外す程度だが、デジタルだと実際に使うのは数枚。撮る前に選別するフィルムと撮ってから選別するデジタルとやはり撮り方に大きな違いがあることを改めて感じた。
これからもスナップはフィルムで撮ることの方が多いだろうが、たまにはデジタルも良いかもしれない。今週はここまで。今週も皆様にとって良き週末となりますように。