[新たな景色を求めて東へ西へ。金欠大学生のちょっとした記録。]
2022/10/30
二つの棚田,二つのフィルム―明日香の棚田編―
前回はfujicolor100で撮影した長谷の棚田編。前回は稲が刈り取られてしまい、もの寂しい雰囲気になっていた。どうしても諦めきれないので飛鳥まで行くことにした。 例によって阪奈道路で奈良県へ越境し、R24で南下。西名阪を超えると京奈和道が無料になるので、一気に高田まで行く。中和幹線に入った後、藤原宮跡の西端を抜ける。JRの線路を渡った後のファミリーマートから見える風景が美しいので、ここでフィルムの封を切って装填する。車が来るタイミングを狙ってシャッターを切る。車が連続的に来てくれたのでリズムが取れたと思う。
そこからさらに進み、岡寺の横のグネグネ道を通れば石舞台古墳である。
無料の駐車場に停められたので、そこから徒歩で阪田の棚田へ。事前に高台の全景を望めるところを調べてきたので、そこを目指して山を登る。まだまだ坂を登ると暑くなってしまう。登りきるまで一度影で休憩。
高台にはまだ彼岸花が残っていたので、こちらにピントを合わせて棚田には脇役に回っていただく。崖の上の高台なので、下から風が吹き上げてきて心地が良い。十分に涼んでから山をおり、阪田の棚田を散策。稲刈りが始まっているので野焼きの煙が所々で上がる。アレルギー持ちには厳しいものだが、遠くから眺める分には良い。
刈り取った稲は田んぼの上で吊るして乾かすのだが、この掛けているのが好きで毎回撮ってしまう。
このあたりは右も左も棚田になっていて田んぼ好きにはたまらない。以前は自宅周辺にもあって季節を細かく実感できたのだが、埋められてしまって非常に残念である。
ちなみに、minoltaの語源は「稔る田」らしい。まさに今回ピッタリのカメラである。刈り取りを待つ稲穂が頭を垂れて夕日を浴びていた。日の出ている時間も短くなってシャッタースピードも落ちてきたのでここで引き上げることにした。
帰る途中に藤原宮跡に寄ってコスモス畑に沈む夕日を見ようと思った。しかし,今年は豪雨の影響で種まきが遅れて全く咲いてはいなかった。この前の休日がピークだったようだが結局見に行くことはできなかった。私にはコスモスの運がなかったようだ。
コスモスは撮れなかったがこれから紅葉が始まるのでしっかりと写真に収めていこう。