巨大な中判フィルム一眼レフ

中判のフィルムカメラといえば二眼レフやHasselbladのようなウエストレベルファインダーのカメラが一般的であるが、PENTAX67は一眼レフをそのまま大きくしたような形をしている。操作性が良く屋外でも使いやすい中判カメラ。
一番の特徴はその大きさ

本機は135フィルム(35mmフィルム)ではなく短辺でも60mmある120フィルムを使って撮影する。フィルムの大きさに伴ってミラーからペンタプリズムまですべてが多く、一眼レフとしては他を寄せ付けない圧倒的な大きさを誇っている。フルサイズのデジタル一眼レフと並べてもこの大きさで、デジタル一眼がまるでコンパクトカメラに見えてくる。そんなところから化け物みたなPENTAXで「バケペン」との異名も持っている。
使いやすく高画質
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さらなる高画質を追求するとバイテンやシノゴに行き着くのではあるが、それらはシートフィルムなので撮影前に暗室でケースにセットしておく必要があるうえに、撮影手順がより複雑である。一方で本機は大判までの画質に至らない代わりに操作性が良くロールフィルムなので事前準備はほとんど不要である。画質面でも135フィルムに比べて大きなアドバンテージを有しているので、デジタル化してみても圧倒的な美しさを実感できるだろう。それでいて使いやすさも兼ね備えており、バランスが良い。
欠点はその重さ
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お察しの通りではるが、このカメラ、とにかく重い。これだけの大きさであるのでファインダーだけでもかなり重く、これを持って歩くのはかなり堪える。それに加えて撮影可能な枚数は10枚だけなので戦車並みの燃費である。しかし、それらの欠点を補えるだけの画質の良さを誇っていると私は思う。
作例と記事
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奈良公園を早朝散歩-PENTAX67
6月の末にPENTAX6✕7を持って奈良公園に行ってきた。既に梅雨は明けており、昼間になれば耐え難い暑さに晒さられるので朝の5時半には奈良公園に到着し、太陽が本領を発揮するようになってきたらさっさと逃げ帰る。
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PENTAX67試し撮り
これまではフィルムでは35mmフィルムとそのハーフ判で、デジタルも35mmフルサイズで撮ってきたが、ここにきてフォーマットを増やした。そう、中版。カメラはPENTAX6✕7。