[アナデジ写真記]
毎週だいたい金曜日に更新するblog。
2025/7/18
奈良公園を早朝散歩-PENTAX67
6月の末にPENTAX6✕7を持って奈良公園に行ってきた。既に梅雨は明けており、昼間になれば耐え難い暑さに晒さられるので朝の5時半には奈良公園に到着し、太陽が本領を発揮するようになってきたらさっさと逃げ帰る。
大阪と違って朝晩は冷えるので朝の奈良は快適だ。駐車場に車を止めて少し歩く。浅茅ヶ原園地を通って飛火野へ。大量に湿気が供給されているからか少し霧が出て差し込む光が映る。
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鹿もまだ営業時間前なのだろうか疎らだ。
飛火野から春日大社の参道に入ってゆっくり山を登っていく。近くに住んでいるであろう人たちの朝の散歩コースのようでスポーツウェアを着た人が多い。今回は友人と二人で中判フォトウォークをしていたので片やPENTAX67というバカみたいにデカいカメラともう片割れ二眼レフのRICOHFLEX New Diaを持った二人組という普通の人からしたら謎すぎる組み合わせであるが、軽装かつ関西弁で話していると地元民判定になったらしく「おはようございます!」と挨拶していただけた。
いつも通り春日大社の手前から水谷茶屋へ抜けて二月堂へ向かう。昼間は人気な水谷茶屋も6時台にはほとんど人がおらず、通路のど真ん中からでも写真を撮れる。しかし、茅葺き屋根にピントを合わせるのが難しく、少し外してしまった。
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暑くなる前に帰りたいのでテンポよく歩き、手向山八幡宮へ。飛火野では消えつつあった朝霧もここではまだ濃くてフィルムにもしっかり記録されていた。しっとりとした奈良の朝らしくお気に入りの1枚だ。
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ここでもサクッと撮影し、隣の二月堂に到着。毎度運動不足には堪える石段を息を切らして登る。
石段を登りきると手前に大仏殿の屋根が見え、遠くに生駒山が横たわっている。初めてフィルムで写真を使ったときもここで一枚撮っている。
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ここではさらに一枚廻り縁と深い軒、大仏殿に遠くの生駒山を贅沢に写したはずであったのだが、まったくフィルムは感光していなかった。確実にミラーの音はしたので動いているはずなのだがダメだった。
廻り縁の椅子に座って少しばかり休憩する。7時前になってきたので太陽もいよいよ本気を出すようになって気温も確実に上昇した。しかし、お堂の深い軒の下ではまだまだ空気はひんやりしていて過ごしやすい。
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息が整ったら階段を降りて帰ることにする。裏参道を下って大仏殿へ。
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私の中での定番スポット。よく絵を描いているおじいさんが座っていて勝手に拝借した構図。ここから見る二月堂が一番美しい。
これで一巻を使い切った。67判なのに13枚切れると思って切り続けていたのだが、もちろん写っていない。紙に光を当てたところで撮れるわけがない。66判でも12枚って聞いてたのに帰ってから現像されたネガを見て我ながらアホやなぁと。
さて、4月の末に購入したPENTAX67。前回も奈良公園で試し撮りしたものの、あまり調子が良くないようで非常にアンダーだったり写っていないコマがあったり。アンダーな原因は露出計が狂っているのが主原因だという推測から今回は露出は全てスマホの露出計アプリで測って内蔵露出計には頼らないことにした。これがアタリだったようで全て適正露出で撮れた。
どちらかというと写っていないコマがある方がちょっと深刻でハッキリとした原因が分からない。ミラーの音はしっかり聞こえるので幕速が安定していないのかなと思っている。しっかり記録していないので分からないのだが、先幕よりも後幕が速くてスリットができていないときがあるのだろうか。少しでも調子を戻していただくべく毎日レンズを付けて空シャッターを切って2ヶ月リハビリしていたところ、前回は2コマ未露光だったのが、今回は一コマで済んだ。調子が良くなったのか、条件が良かったのかは不明だが。ちゃんとシャッタースピードをメモしておけば良かったなぁというのが今回の反省点でもう少しリハビリを続けて再度試し撮りしてみようと思う。
それでは今週はここまで。今週も皆様にとって良き週末となりますように。