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カメラを持って"世界"を歩こう。

[あなでじ写真記]

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2025/12/05

カメラを持って晩秋の熊野大社へ | NikonD780

前回のお話

 今回は久しぶりの熊野本宮大社。正月に来て以来11か月ぶりの訪問だ。場所を考えるとなかなかの高頻度訪問だとは思うが、日本海と熊野は同等の距離であるので私にとっては一日で十分帰ってこれる距離である。それに今回は国道168号を全線走破すると言う友人に便乗していて行ったので、往路の運転は全て任せて寝るだけで楽々である。わざわざ一度北向きに走って枚方市にある天の川交差点まで向かい、そこからひたすら南下してゆく。市街地の区間では私もしっかりと起きていたが、奈良盆地を縦断し、吉野川を渡ってからしばらくすると眠くなってきたので眠ってしまった。途中、風屋ダムの辺りで目が覚め、気が付けば本宮大社手前にある「道の駅ほんぐう」に入るところだった。時刻は五時を過ぎたところだったので再び寝ることにして7時ごろに寝たりなさを感じつつも起きることにした。

 再び小移動し、本宮大社の河川敷にある駐車場に駐車。周囲は霧が立ち込めており、晴れる前に写真を撮るべく、参拝の前に河川敷をうろうろすることにした。大斎原から川に下りられることを知っているので、ひとまず大鳥居を見に行く。今回持ってきたカメラはNikonD780とPENTAX67の二台。レンズはAi Nikkor 50mm f/1.4SとAi Nikkor 135mm f/3.5にSuper-Multi-Coaded MACRO-TAKUMAR/6×7 135mm f/4の計3本。67をメインに使って、D780を押さえに持っておくという体制にした。当初はデジタルだけにする予定であったのだが、67は買ってからまだ奈良公園でしか使っていないので持ち出すことにした。電車だと思い機材は堪えるが車だと機材用の箱に仕舞ってトランクに入れてしまえばいいだけだ。

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 国道から小道に入り少しだけ歩くと大鳥居が見える。朝の川霧で大鳥居は霞み、ぼんやりと浮かんでいる。

 手水は止まっていたので、振りだけして少しばかりお邪魔する。参道を最後まで歩くと左側から河原へ出られる。ほとんど高低差がなくて大斎原自体も本来は川の中にあるような状態だ。

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 堤防が終わりになり、川が見えるようになる。川面からは湯気が立ち上り、周囲が霧で真っ白であるので川の水も乳白色に見える。河川敷も多数の玉石でできており、荒涼とした景色が広がる。霧によって拡散された光がぼんやりと届き、極楽浄土とはまさにこのような世界ではないのかと感じさせる。浄土信仰と言えば立山が有名であるが、立山も石がゴロゴロと転がり、霧に覆われた白から灰色までの世界である。紀伊半島の奥深く熊野川の大水が押し寄せるこの地に大社を築いた当時の人々もこのような景色を見て、頼るもののない太古の昔に安定と繁栄を願って建立したのだろうか。

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 かなりの時間を河川敷で写真を撮って遊んで過ごしていたが、9時ごろになってようやく霧が捌けてきた。少しずつ対岸の山の峰が見えるようになり、消え始めると一気にどこかへ行ってしまった。私も一度車に戻り67を車に置きに戻り、それから参拝することにした。

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 既にかなりの人出になっており、あまり道草を食わないようにして参拝する。運動不足には堪える石段を登り、山の上にある5社にお参りする。

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 その後、再び石段を下りて本日二度目の大斎原へ。先ほどの5社も本来はここにあったのだが、明治時代の水害で流されてしまい山の上に復興して現在の姿になった。そのため、旧社地ではあるものの、本来の本宮大社の位置で熊野古道の終点でもあるため、見ておいた方が良いだろう。

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 さて、霧と戯れていたことで予定以上に本宮大社で時間を使ってしまったが、ここから再び移動する。残りも僅かとなった熊野川を引き続き下り、国道168号の起点である橋本交差点を目指す。大阪の天の川交差点からひたすら走り続け、ようやく全線走破である。橋本交差点では国道42号と交差し、左折してここから進路は北向きとなる。ゆっくりと段丘状になった新宮の街を下り、道路が大きく左カーブすると前方に明るい青色をした熊野灘、太平洋が見える。その後は松の暴風林で海は見えなくなるが、川を渡るときなどに少しだけ海が見える。

 途中の道の駅に車を止めて海岸で昼ご飯を食べることにした。日差しは十分で温かみを感じるものの、風が強くて寒いので真冬のダウンを着て海岸へ行く。なだらかな海岸であるが、砂浜ではなく砂利が敷き詰められた砂利浜になっている。熊野川の河床と同じような色をしているので川が運んできた砂利なのだろう。ここは七里御浜のちょうど中央に位置しているので左右どちらを向いてもひたすら浜辺が続いている。

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 昼ごはんを食べ終わって少しまったりしたら再び動き始める。まだフィルムが少しだけ残っていたので鬼ヶ城の手前まで行ってもう一度浜に下りることにした。

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 鬼ヶ城の付近まで来ると浜を構成する石はかなり細かくなり、ほとんど砂浜である。南側の熊野川から流れ込んだ砂利のうち、軽くて動きやすい砂だけが遠くまで運ばれているのだろう。砂利浜と違って波打ち際ギリギリまで近づけるのが良い。

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 いつもの日本海は黄色い砂浜だが、ここは茶色い砂。砂の供給量も多いようで波が走る幅が広く、逃げごたえがある。チョッカイを出し過ぎてずぶ濡れにされた人を見たことがあるので今回はあまりイタズラしないでおく。

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 しばらく写真を撮ったり、ぼんやりしながら時間を過ごす。時計を見て帰る時間に驚いたので戻ることにした。新しくできた暫定二車線の高速には進まず、海を背にしてそのまま42号で山を登っていく。凄まじい上り坂ですぐに海は遠くなっていく。小阪交差点を左折したらここからはひたすら谷間の道が吉野まで続く。初めて熊野に来たときは吉野から来たので、走れども走れどもスギ林の深い谷が延々と続きちょっとした鬱な気分になってしまった。しかし、この道ももはや通い慣れているので、あっと言う間に通り過ぎてしまっているような感覚さえある。

 小阪交差点からしばらく走ると左から瀞峡を抜けてきた国道169号と合流。169号と言えば昨年に道路横の崖が崩壊してしまったのが記憶に新しい。長らく通行止めになって現在は仮復旧で仮設桟橋の上を片側交互通行で通っているような状態である。当面の間はこの状態が続くので片側交互の信号機はよく見る工事中の信号機ではなく、街中で見かけるような立派な信号機に変わっていた。道路の復旧は現道は諦めて新たに池原ダムの下辺りから前鬼橋まで5000m級の長大トンネルで行うそうである。上池原は前と何も変わらなかったが、前鬼橋の池原側にあった岩塊は完全に撤去されてもう少しでトンネル掘削の工事ヤードができそうな雰囲気であった。国道169号の池原ダム湖畔の区間のうちで最も道が険しいのが当該区間であるので、このトンネルができれば随分通行が楽になるだろう。

 その後無事に吉野を通過し、奈良盆地を縦横断して大阪へ。途中渋滞に捕まってしまったが、無事に帰阪できた。

 今回はここまで。例年なら熊野方面には秋に2度ほど通っているが、今年はそのうちの一回を日本海にしたので一度だけになってしまった。なんだかんだ熊野灘も良いものである。帰ってきたところなのにまた行きたくなってしまって困ってしまう。今週も皆様にとって良き週末となりますように。

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