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カメラを持って"世界"を歩こう。

[あなでじ写真記]

毎週だいたい金曜日に更新するblog。

2025/10/31

カメラをオーバーホールした。

前回のお話

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 1年半前に買ったNikonのF2をオーバーホールに出した。買ったときから露出計の精度が悪くて補正して使ってきていたのだが、ここにきて急に露出計がまともに作動しなくなってしまい、諦めて整備に出すことにした。

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 当初は露出計の調整と幕速の調整だけを考えていたのだが、内部の消音モルトの劣化などがあったことや古い製品故にいつまで修理ができるかも分からないので出費は痛いが今回はオーバーホールに出した。

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 依頼先は大阪は寝屋川にある「ゆるてっく」さん。ユルそうな名前だが毎回しっかり整備してくれている。段ボールに新聞紙やらを詰めて衝撃が来ないようにして、本体にもプチプチを巻いて宅急便で送れば良い。私は何度か依頼しているので、前回に戻ってきたときの段ボールと緩衝材を使って送った。

 整備に出しているとどうしても寂しいのだが、他のカメラを使いつつぐっと堪えてしばらく待つ。通常は2週間程度の納期であったが、私が出したときは混み合っていたようで3週間ほどして戻ってきた。

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 戻ってきたら速攻試し撮りに出かける。少し前に書いた飛鳥の彼岸花の記事が試し撮りで撮った写真だ。良い。非常に良かった。前までは消音モルトの劣化でシャッターを切った後に「カーン」という甲高い音が響いていたが、これがなくなってシャッターの「バシッ」という音だけになった。これだけでもかなり嬉しい。問題だった露出計の動作も不明瞭さがないし、私の感覚とも一致していた。

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 幕速もしっかり出ているのか、撮影結果も非常に安定していた。

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 お待ちかね?なのかは分からないが、今回かかった費用は税込みで33,000円だった。交換が必要な部品はそれほど多くなかったと推察されるので基本料金のみとなったのだろう。ちなみに以前に巻き戻し側の軸を支える軸受けが破損して巻き戻しノブがグラグラになっていた個体をオーバーホールに出したこともあるのだが、それでも同じ金額で直していただけた。あくまで私の場合なので見積によって変わるとは思うが参考にしていただければと思う。

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 製造が終了になってからかなりの年月が経つカメラではあるが、未だに整備が可能というのはありがたい限りである。デジタルカメラだとどうしても電子部品が多いのでここまで長期間モノとして維持するのはなかなか難しい。製品寿命が長いというのも機械式フィルムカメラの良いところだろう。

 一つの物を大切に長く使い続ける。日本人が忘れつつあることではあるが、SDGsがナンチャラよりも重要なことだと私は思う。

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 今回はここまで。ゆるてっくさんはNikonを扱う修理屋さんであるが、困っている人の参考になればと願う。今週も皆様にとって良き週末となりますように。

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