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Grouse Photograph Gallery

カメラを持って"世界"を歩こう。

[アナデジ写真記]

毎週だいたい金曜日に更新するblog。

2025/9/5

毎日カメラを持ち歩くということ。

前回のお話

 去年の8月にPENTAX17が届いて早一年。発売日にボタンを押すのを躊躇ってしまい届いたのは8月。ポケットにも入りカバンの中でも邪魔にならないのでどこでも持って行けて、いつでもフィルムで撮れるのが楽しいので常に持っている。雨の日も晴れの日も仕事の日も旅行に行くときもずっと。

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 17の購入で休日に出かけるときだけ持ち出していたのが、平日も持って出るようになり撮影枚数は一気に増えた。いつものホームでも今日は人が全くいなかったり、光の差し方が良くてシルエットが綺麗に出たり。

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 カメラを持っているだけでその偶然をそのまま写真に閉じ込められる。言わば偶然を偶然のままにせずに保存しておくためにカメラを常に持っているようなものだ。

 しかし、偶然を見つけるというのは案外難しくてカバンからカメラを出す速度が追いつかなければすぐに逃げてしまうし、そもそもスマホに目を落としていれば見つけられるわけがない。このblogは帰りの通勤電車でスマホを使って書いているので、何度も後で気づいて悲しい思いをした。

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 常に見張っておくというのもなかなかそうはいかないもので、必ずしなければならない用事が常々ある。そこで偶然を見つけられる感度を高めておく必要がある。今日は何かありそうだ。今日の光だとこの辺りで何か見れそうだ。そういう偶然が起きる予兆がだんだんと分かるようになってくる。それが偶然を見つける感度だ。写真を構成する一番大切な要素は光で、この感度に光を読む力も含まれているのだろう。

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 そういうことを続けていると旅行に出ても何を撮ればいいのかが徐々に分かってくる。とにかくやたらに撮るのではなく、自分の街との違いや人々の様子。いつもの旅行先でもこれまでとは違う今日だけの風景。そういうものが目に付くようになってきた。

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 毎日カメラを持ち歩く。しかし、毎日写真を撮らないといけないのではない。無理に撮らなくても持っているだけでも徐々に感度は上がっていくのだ。

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 カメラを買ったものの、撮りたいものがなくなってしまった人。これからカメラを買おうという人。綺麗な写真じゃなくても良いし、毎日撮らなくてもいい。カメラも高くて高性能でなくても良い。そんなことよりも使いやすさ、持ち出しやすさが大事だろう。重いカメラを買ってしまった人もレンズを軽くしたり、ストラップを太くしたりできるだろう。

 今日しか撮れないもの。今しか撮れないもの。もう消えてしまうもの。もう見れないものが私のフィルムにもたくさん写っている。あったはずの建物が取り壊されたり、道が付け替えられて格落ちしたりと絶え間なく風景は変わっていく。

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 生まれ育った街でも5年前になると案外思い出せないものである。

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