[アナデジ写真記]
毎週だいたい金曜日に更新するblog。
2025/9/5
夏去りぬ
9月に入った。未だに昼間は暑いし、高温に耐える日々が続いている。しかし、見事な夕焼けになることが増えてきて、崩れゆく積乱雲は焼けた鉄のように真っ赤に輝く。いくら嫌いな夏とは言え、彼の足音が遠ざかってゆくことは感傷的にならざるを得ない。もう当分は帰ってくるなよと送り出す。
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この夏はいつもにも増して暑かったようで平年から2.5度ほど高く、死ぬほど暑かった去年よりも1.8度も高かったそうだ。結局7月と8月で通せたフィルムはたったの5本で8月期限のProImage100は2本も余らせてしまった。9月期限のフィルムと合わせて9月中には撮り切ろう。冬までは残り3ヶ月。冬の到来を待ちつつ今回はこの夏を焼き付けた白黒フィルムを振り返る。
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早朝の奈良公園。観光客はまだいない。地元の人々と半地元の私のみ。カメラはストラップの付いていないFM10にILFORDのXP2を詰めた。
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盆の準備が進む。
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鹿たちはいつも自由だ。
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盆には少し早かったが、線香を上げておいた。信心深いわけではないし、意味がしっかりと分かっているわけではない。しかし、日々の感謝ということでさせていただいた。
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このFM10は人からいただいた物。露出計も機械の精度もそれなりに出ているようで予想以上によく撮れた。ネガ自体も濃さのムラがなく、均一な濃さだった。
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この夏、いただき物のFM10の調子が良かったのと引き換えに1年半ほど使っているF2のファインダーがついに調子を崩した。もともと針がプラス側に振る傾向にあったのだが、急にマイナス側に振るようになり、動きも大雑把に。急に動いて急に動かなくなる。
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手元で測ればいいのだが、煩わしい。ある程度測って明るさが分かったら目測で撮ったり、不安になったらまた測ったり。
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将来のことも考えて結局ホーバーホールすることにした。幕速も不安定だったようなのでここで一度リセットしようと思う。
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調整前のF2で最後に出かけたのは綾部の街だった。綾部は京都府のちょうど真ん中にある。大阪から日本海に抜けるときにいつも綾部の街を通り、たまたま昼間に通ったときに昔ながらの街並みがあることに気づいた。
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中学生や高校生だったときに父親に日本海へ釣りに連れて行ってもらっていた道を自分で走るようになり、一人で早朝の綾部を散策するのも感慨深いものだ。
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盆には私の運転で日本海にイカ釣りにも出かけた。これまでは父の運転で向かっていたが今回は往復ともに私の運転だった。
最後は吉野。F2を修理に出すことになり、再びFM10。
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鉄橋を特急が渡っていく。大阪東部や奈良では近鉄でどこでも行ける。
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まだまだ暑い日は続くが確実に夏は去った。夏が長いとは言うが、夏が長くなったわけではないように感じる。春と秋が短くなり、強くなりすぎた夏。そして夏の前後に空白の時間ができた。春でも秋でも夏でもない、虚無の季節。季節らしさがなく、ただ暑いだけ。今年も無の季節はいつまで続くのかはわからないが、早く涼しくなることを願う。
今回はここまで。今週も皆様にとって良き週末となりますように。