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カメラを持って"世界"を歩こう。

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[アナデジ写真記]

毎週だいたい金曜日に更新するblog。

2024/9/13

フルサイズセンサーは私に何をもたらしたのか。改

前回のお話

 少し前に「【センサーサイズ】フルサイズセンサーは私に何をもたらしたのか。」という記事を書いたのだが、あまりまとまらないまま書いたので、自分で言ってはいけないが、内容がスカスカなのである。

その記事はこちら

 その割に題名は大風呂敷を広げたようなもので、アナリティクスを閲覧数ベースで見るとかなり上にいるのに対して、「いいね」の数は明らかに少ない。読者の皆さまには私の心の内を見透かされているのは明白である。

 そんな記事を放置していると私の沽券に関わるので、ここは一つ改訂版としてあれから変わった部分も含めて中身ができるだけ詰まったものを再度投稿しようと思う。

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 さて、結論自体は「フルサイズだからと言って別に特別なものではない。」というところから動いていない。しかし、前回よりも35mmフィルムの互換品としての位置付けが強くなった。

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 一般的にイメージセンサは大きければ大きいほど画質に余裕があって粘り強いし、画素数は上げやすい。そうしたことからフルサイズは性能が高いと言われている。確かに朝日が昇るような極端な条件のときはその恩恵をすごく受ける。白飛びや黒つぶれをしにくいし、日の出前の雲が紅く染まる様子もレタッチせずともよく写ってくれる。

 最近のスマホはすごく進歩しているとは言え、色調の表現力にはまだまだ差を埋めがたいものがある。

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 また、スナップをしているときもその恩恵を受けていると感じている。私の場合晴れていたら、カメラの設定を感度を400、絞りを8にして、シャッタースピードを1000か1600の固定で撮影している。晴れていたら光は一定であるし、他の露出モードのように設定が勝手に変わることがないので、撮りやすい。ISO400, f/8, 1/1000は所謂センパチで、ISO400, f/8, 1/1600はISO400, f/16, 1/400のサニー16を変形させたものである。フィルム時代によく使われていた設定だそうで、これで十分に写る。小フォーマットになるとダイナミックレンジが狭くなるので、これが難しくなる。Mモードを使うのも同様で、よりシビアに合わせてやる必要がある。

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 この設定はFM2やF2を使うときもよく使っており、デジタルでもフィルムでも共通の設定となっている。やはりフォーマットサイズが同じだと露出の条件もほとんど同じであるので、フィルムとデジタルの隔たりは小さくなる。また、私の場合一眼カメラは全てFマウントなのでデジタルでもフィルムでも同じレンズを使える。

 ここでAPS-Cのカメラにしてしまうと画角が変わってしまうので両者を連続的に使うのに妨げとなる。

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 元々からの私の思想としてはデジタルとフィルムを”同じもの”として扱いたいというのが根底にあるので、他のセンサーサイズではいけない。たとえ、より大きなイメージセンサだったとしても条件が変わってしまうので趣旨に合わない。

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 使い分けとしては、フィルムが苦手な暗所での撮影や日の出時の逆光での撮影などデジタルの方が得意な写真を撮るときにデジタルを使っている。また、撮影地の下見のようなフィルムを下ろすには勿体ないときもデジタルの出番である。

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 白黒で撮りたいときは白黒ネガ、ネガカラーよりも鮮やかでスッキリした写真を撮りたいときはリバーサル(ポジ)というように、デジタルもフィルムの1種類に見立てて使い分けている。フィルムとデジタルのどちらが優れていると言うわけではなくて、用途に合わせて、より合っている方を使うというところだ。

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 このような使い方をするには、やはりフルサイズセンサを搭載したカメラが打って付けてあると思うし、他のセンサーサイズにしていたらここまでシームレスにフィルムとデジタルを繋げなかったと思う。実際にこの使い方が今のところ一番楽しいし、レンズが共通なので出費自体もかなり抑えられる。

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 世の中の写真を撮る人のほとんどはミラーレス一眼を使う人が多数を占めるようになり、レフ機もほとんどがデジタル機であることを考えると、こんなことを言う人は間違いなく少ないし、この使い方が当てはまる人はほとんどいないと思う。デジタル機をお使いの方々がおっしゃるようにフルサイズセンサの性能の良さに助けられている部分も多いのだが、私は敢えて35mmフィルムの互換になりうるということを主張したい。フィルムもイメージセンサも感材と捉えれば同じであり、せっかく両方とも使える時代なのだから両方とも味わいたいというのが、食いしん坊な私の主張である。

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 タイトルの少し横に着地することにはなるが、金子みすゞの「みんなちがって、みんないい」という言葉を以て締めくくりたいと思う。

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 一応補足であるが、小さいフォーマットがダメというわけではなく、あくまでフィルムとの連続性の観点でフルサイズを使うという意味である。そもそもマウントが変わってしまうミラーレスなら筆者はAPS-Cのカメラを買いたいと考えている。

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