[アナデジ写真記]
毎週だいたい金曜日に更新するblog。
2024/6/21
UltraMaxで撮る紫陽花の長谷寺
関西のあじさいの名所と言えば矢田寺と長谷寺。そして岩船寺。矢田寺と岩船寺は少し早そうだったので長谷寺にした。
大阪からだと南阪奈道路を通って中和幹線を抜ければ1時間半程度で到達できる。問題は寺に近づいてからで道が細く片側交互通行になるのでなかなか進まない。寺の前でかなりの時間を使うこと、駐車場が満ぱんになるので空きを見つけるのに一苦労した。鉄道で行くのも一つではあるが、こちらの場合はそれなりに歩くので何とも言えないのが現状である。
(日頃の行いがいい)私は比較的すぐに駐車場を見つけられたので、少しの荷物とカメラ、傘だけ持って出かける。天気はあまり良くなく、雨が降ったり止んだりを繰り返していた。山門の前で入場券を購入してから門をくぐる。門をくぐると屋根が掛けられた本堂へ続く長い階段があるのだが、階段の一番下まで行列ができていた。どうやらポスターになっているあじさいの鉢が置かれた階段が目当てらしい。行列は御免であるし、人だらけなのは明らかであるのでスルーして本堂を目指す。鉢植えを撮るのであればあまり長谷寺である必要はない。
途中で横道にそれて宝物庫を見学し、裏の道から山を登っていく。少し早いもののたくさんの花が付いており、十分な見応えであった。
少し登ると再び登廊に合流して本堂を目指す。御朱印所の横、鐘の下を通れば右に手水が見える。最近は手水に花を生ける花手水が流行りなようでここでも目撃した。晴れであれば清涼な空気が流れてくるのであろうと想像した。
このまま本殿へ進む。本殿の内部は大きな黄金の仏像が三体ほど安置されており、二段構造になった欄干の部分やら背の高い燭台、天井から吊られたロウソク立てがあちこちに並び、金色に装飾された柱などが揺らぐ蝋燭の灯りを反射して厳粛な空間だった。
本堂の反対側に出るとあじさいの鉢が並ぶ階段でたくさんの人が写真を撮っていた。逆行になるので階段は降りずに五重塔へ。
振り返ればあじさいと本堂を同時に写すことができ、これこそ長谷寺に来たと言えるだろう。
さて、長谷寺の五重塔は昭和29年に再建された塔らしいが、多湿な環境にあるからか塔は苔むし、もっと年代が経っているように感じた。再建される前の塔は火災により焼失し、長い間塔がない寺であったが檀家の努力により再建されたそうだ。
五重塔を見たら横の階段から山を下ることにする。どこを歩いてもあじさいが植えられており、見頃だともっと凄いのだろう。
山門の横まで降りてきた。ここの手水にもあじさいが生けられていた。
雨もきつくなってきたし、フィルムも残りわずかなので駐車場に引き返すことにした。
今回は初めての長谷寺であった。これまでは遠いし、額田園地のあじさい園が気に入っているのでわざわざ桜井まで走ったりしなかったが、今回は雨だったので行ってみた。ちなみに額田園地は生駒山の中腹にあるので半分登山である。境内は思ったよりも人は少なく落ち着いて鑑賞できた。また、歴史ある寺であるので建物も素晴らしく、本堂の荘厳さは筆舌に尽くしがたい。花のない季節でも行く価値のある寺なのでぜひ行ってみてほしいと思う。
今週はここまで。今週も良き週末となりますように。