[アナデジ写真記]
毎週だいたい金曜日に更新するblog。
2023/5/19
-棚田 始動-
少し前になってしまっているが、今年も棚田に行ってきた。カメラに白黒フィルムが入ってそのままだったので、HP5+で撮影。現像は自家現像。
棚田までは少しあるので朝早く家を出て、車でしばらく走る。到着はちょうど朝日が顔を出したところだった。
下の方は棚田の1枚1枚が大きい。耕地整理を行って耕運機を入れられるようにしたのだろう。早くもカエルがゲコゲコと鳴いていた。
道端にはチューリップ。白黒で撮ると花弁の物質感が伝わるが、やはりカラーが良き。
定番のスポット。誰もが振り向くだろう。
昨年はこのまま山を登っていたのだが、今年は奥の方から見ることにした。
番犬なのか、私がいなくなった後も吠え続ける。谷に犬の声がこだましていた。ここを通り過ぎてから急な登り坂になり、息もあがる。途中に大きな毛虫が地面を這っていた。
すでに一部の水田には水が張られていた。土を混ぜるためにかトラクターも置かれている。
さらに山道を登り、茅葺き屋根が小さくなる。去年はこんなふうに見えるとは知らなかった。
そしていつもの場所へ辿り着いた。去年は一番谷底になっている部分から奥を見るくらいしかできなかった。ちょっとだけ自分の成長を感じられた。
去年もした木のアップ。
風が結構あったので水鏡はやめておいて、一番水面がざわついているところを狙った。光の反射が強くなるし、情報量を増やせる。
テクスチャー。これだけ見せられたら、すぐには何か分からない?
満足したのでもと来た道を引き返す。
わかりにくいが、手前に影が落ちている。左上のところから降りてきた。カメラマンはひたすら歩く。
まだまだ下る。
歩いていたらバイクのエンジン音が聞こえてきて頑張ってみた。少しピンボケ。AFじゃないのでそれで良いのだ。大体は咄嗟でも合うようになってきたため、これまた成長を感じる。
はい、車に到着。
一度広い路肩に停めて一枚だけ。それでは少しだけ走って帰ることにするか。
・・・
最後に蛇足ながら少しだけ。
デジタルの世界では機材の話ですぐにお祭り騒ぎになるようだ。なかなか滑稽な話に思える。本来撮れればそれで良いのだから。コンデジでも、フィルム一眼でもレフ機でもミラーレスでも。その中で一番楽しいもの、身の丈にあった物を買えばいいと思う。無理して買っても他の旅費とか雪道を走るためのタイヤ代とかが出ないと結局撮れない。上手くなってくればどんな機材でも撮れるだろう。ゆっくりと「上達すること」を楽しんでいきたいものだ。
最後に余計なことをしゃべってしまったが、ここでおしまい。今週末も皆様にとって良いものになりますように。