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Grouse Photograph Gallery

終わりなき自由帳

2022/12/2

―ColorPlus200で撮る奈良の紅葉―

またまた奈良へ

colorplus200をNewFM2に装填して奈良の紅葉を撮ってきた。ISO100だと薄暗いと絞れないので、もっと感度が高くて安いフィルムを探しているとcolorplus200を見つけた。このフィルムを買ったときはヨドバシカメラで¥1100で買えたのたが、30日に確認すると¥1200ちょいになってしまっていた。しかも、入荷の予定はなくお取り寄せとなった。この後もどんどん値上がりすると思うので、まとめて大量に買った方がいいと思うのだが、何せ金欠なので3巻が限界だった...

さて、話を紅葉に戻して、11月の頭くらいに奈良に撮影に出かけた。いつもの通り一回の撮影では36枚を撮りきれず、2週間くらい掛けて1巻きを使った。例によって近鉄奈良駅へ。

ポスターを張り替えていた。

ISO200なので、シャッタースピードが上がり、行基の足元の噴水の水しぶきを止められた。これをやりたかったんですよ。

興福寺エリア

Instagramで奈良の写真を見ていると南円堂に近づいて撮っている写真が美しく、迫力があったので真似をして撮ってみた。

もう少し灯籠の下まで写した方がいいかもしれないが、観光客が多く難しい。やはり夜に撮るのが良さそうだ。kodakのフィルムは黄色く写るとよく言われるが,この写真からもそんなふうに感じる。赤も綺麗に発色していてよかった。

そこから、階段を下って猿沢池へ。

南円堂の屋根が左上に見える。水面のリフレクションを意識しつつ、トラックが真ん中に差し掛かるあたりでシャッターを切った。動きは出ただろうか...

さて、今度は松を前に置いて、対岸の景色は後ボケさせた。定石だが、しっかりと松にピントを合わせられた。

私のお気に入りの塀

ここから前回同様に一の鳥居の方へ戻る。塀を再び撮影した。前よりも紅葉が濃くなり、ピントの位置が気に入っていなかったので、調整。光もよく当たり、影もできていた。f2.8でも、2段絞っているのでピントの合っているところはハッキリとしているが、遠くなるととろけてくれる。前回の不満点を直して良くなると写真って楽しいなと感じる。

一の鳥居を潜って春日大社の境内へ。小高くなっているところから奈良ホテルを望む。まだ青い木々の奥に赤く染まった桜の木も奈良ホテルの和風建築が見える。国立博物館があまりにも西洋風なので奈良らしく和風のホテルを建てたのだそうだ。

浮見堂へ

そのまま丘の上を進むといくつか小さな建物たちが見え、木の幹には陽の光が当たっていた。もみじは残念ながらまだであった。

そこからいつも通り浮見堂へ下る。横切るように斜面をゆるやかに下り、広場へ出ると浮見堂の周囲を赤や黄色、変わらない緑の葉をした木々に囲まれていた。お昼だったので、写生を楽しむご老人やお喋りを楽しみながら昼食をとる修学旅行生、三脚を立てて撮影するカメラマンなど様々であった。

もう少し近づいて

再び斜面を登って今度は飛火野へ。飛火野の南側はいつ行っても無人で、広々とした草原を独り占めできる。さらに斜面を登ってゆく。運動不足なのですぐに息切れする。山岳写真もしたいのだが、これではだめだろう。

県道を行き交うバスたち

無事に登り切ると後は平坦なので楽々進める。いつもはあまり行かない森の奥へ行ってみる。斜面を登る前からヴァイオリンの音が聞こえると思っていたら、奥の黄色い木の下で練習されていた。実は私も音楽は四年間続けていた。それなのに未だに五線譜が読めずご丁寧に全ての音符にドレミを振っているのだ。なんとか「運命」も弾いたのだが、50分程度かかる楽譜の全てに振った。これだけでも褒めてほしい...(いや、読めるようになれよ...)そんなこともあって、楽器が弾ける人は凄いなと心から思う。

赤や黄色に色付いて美しかった

そんなこんなで17枚撮影してこの日は終わりにした。36枚全て確認したが、今回はピンボケが全く無かった。このカメラで2巻目であったが、しっかりとジャスピンにできたのは嬉しかった。FM2はカメラ側ではピントも露出も何もしてくれないが、余計なことはせずに忠実に動いてくれる。なので、失敗すれば全て自分のせいだが、成功すれば自分の成功なので非常に嬉しい。ピンボケを発生させなかったのは撮影技術が向上してるのかな?28-70mmのズームレンズも入手したので、この先も頑張って行きたい。

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