[新たな景色を求めて東へ西へ。]
―NewFM2試し撮り―
2022/11/26
初めての単焦点レンズ
今回もα3xiのときと同様に奈良に試し撮りにきた。前回と違って今回は秋になっているので汗をかかなくて歩きやすい。改札を抜けて右側のエスカレーターに乗って地上への出る。すると、目の前に行基像が見える。10分に一回程度噴水になるので、これを少し待とう。
NewFM2に付けているのはAi Nikkor 50mm f1.4Sだ。ごく一般的なレンズであるが開放でf4のレンズしか触ったことがないのでファインダーが明るく見やすいことに驚いた。
このf1.4の明るさを活かしてシャッター速度を速めて行基像の下の噴水を止めようと思う。曇り空で少し暗かったが1/500まで速めることができた。私はボケ感を信仰している訳ではないが、後で写真を見返してみると、像から離れているにも関わらず背景がボケているのだから皆が大口径レンズを欲しがる理由がよくわかった。
あと、単焦点レンズも初めてだったのでこれまで焦点距離を気にして撮ったことはなく、50mmが予想外に近くて驚いた。(上の行基像の写真も取る前に少しずつ下がっていったのは秘密である。)
猿沢池
さて、話を戻して奈良に戻して広場をそのまま進んで東向商店街を右に進んでいく。最後まで行くと、高速餅つきで有名な「中谷堂」が左手に見え、そのまま進んで行くと猿沢池へ。すでに15:00になっていたので池の縁で談笑を楽しむ人々やスターバックスで買ったコーヒーの飲みつつスマホを操作しながら落ち着く人々がいた。人が集まって思い思いの過ごし方をする空間になってるのが猿沢池の魅力なのだろう。
大きくぼかした写真を
猿沢池を後にして、再び興福寺の方へ登っていく。興福寺を左手に見つつ東へ進む。途中で写真になりそうな塀を見つけたので一枚。 今まで使ってきたデジタルカメラは1/1.7型センサーのブリッジカメラだったり、α3xiに付けているレンズも開放f値が4なのであまりボカした写真は撮れなかった。開放のf1.4から2段絞っても2.8なので良くボケてくれる。
そのまま一の鳥居をくぐって参道を進む。途中に鹿がいて、時間をかけてピントを合わせたものの、後ピンになってしまった。飛火野へ着く頃には四時を過ぎていたので、すでに日は傾いていて、飛火野の微妙な地形が影を作り始めた。夏の間青々と茂っていた木々は紅葉して葉が斑になり、芝の色も薄くなってしまった。行き来するしかもすっかり黒くなり、冬は目前であることを感じさせる。
総評
これで私が撮りたかったものは撮りきったので、これで帰ることとする。今回初めてフルマニュアルのカメラを触ったが、思っていたよりも簡単に撮影できた。結局のところ遠くのものばかり撮るのでほとんど無限遠で撮っているし、内蔵露出計が適正露出を教えてくれるので、シャッタースピードも困らない。それでいて、ピントは合っているのか、余計な物が写っていないか、絞りはどれくらいにするのか、シャッタースピードは遅すぎないのかなど一枚を撮るためにこれまでよりもあれこれ考えるようになった。余計なことはせずに忠実なカメラを手に入れることができた。
ちょうどこの記事を書いている頃は紅葉もクライマックスになっていて、すでに撮りためているので、現像に出したらまた記事にしたいと思う。