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アナデジ写真記

2022/11/11(コンセントの日)

―私の新しい相棒―

購入したカメラは...

長らく私は初めてカメラを購入しようと半年くらい悩んでいた。始めの頃は値段的にAPS-Cフォーマットのカメラで探していて,FUJIFILMのX-S10が有力候補となっていた。しかし,後でフルフレームのカメラが欲しくなるであろうことを考えて,NikonのZ6Ⅱにしようかと思った。Z6Ⅱはヨドバシカメラにも触りに行ってみて,シャッターフィーリングなども気に入っていた。ただ,レンズキットでも総額35万ほどになってしまい,当分は買えないことが明らかだった。

こんな感じで半年の間ずっと悩んでいたのだが,最終的に10月の末に梅田へ買いに行ってきた。結局私が買ったのは...NikonのNewFM2である。もはやデジタルカメラでもない...今更風前の灯火であるフィルムカメラに8万円もかけて買うのはいかがなものかと周囲に反対されたりもしたが,ゴリ押して購入した。

このミラーレスの時代にフィルムカメラ,とくにNewFM2を購入したのにはいくつか理由があって,一つずつ紹介したいと思う。

理由1

理由の一つ目は,単純に「フィルムカメラが楽しかった」から。デジタルと違って現像するまで分からないワクワク感,時間が戻ったような写真が撮れること。これがデジタルカメラしか触ったことのない私には新鮮で非常に楽しかった。

理由2

理由の二つ目は,「写真がうまくなりたかった」から。デジタルのカメラと違って,フィルムカメラは36枚しか撮れない。うまくいけば38枚まで撮れるが。さらに,現像にもお金がかかるので,慎重にシャッターを切るので納得のいく写真が多くなると感じた。

さらに,どこにピントを合わせるのか,絞りは?シャッタースピードは?ジオメトリは?と考えるので,明確な意図を持って写真を撮れる。デジタルのときと違って慎重に撮るので,後で振り返ってみても納得感が大きい。

また,枚数も36枚程度なので見直しも楽で,何回でも後から頻繁に確認できる。自分の撮ったものを見る時間はやはり大切だと思う。私は印刷するところまでが趣味なので,デジタルのデータには興味がなく,デジタルカメラで撮ろうと大差はない。(ランニングコストは比べるまでもないが...)

理由3

理由の3つ目は「リバーサルフィルムを使いたい」から。リバーサルフィルムの現像後の透明で美しいあのフィルムを私も作りたいとずっと思っている。これはフィルムカメラにしかできないものだ。α3xiはエントリー機で,露出計の表示もNewFM2に比べてアバウトであるし,Aモードで撮影していると露出がオーバー気味に感じることが多々あり,やはりラティチュードの狭いリバーサルフィルムを使うのは不安だった。

そうしたことから露出の表示がより細かいカメラが欲しかった。

理由4

理由の4つ目はNewFM2は「壊れにくい」から。フィルムカメラを購入するに当たって,中古しか入手できないので,とにかく壊れにくい物が良かった。露出モードの付いているものは電気式の物が多く,電装部品は壊れやすくて良くないので,機械式にすることにした。その機械式の中でできるだけ新しく買いやすいものを探した。その結果,このカメラにたどり着いた。

このように理由を書いてみると,物体として存在する「物」への執着が私は強いのだと改めて感じる。写真と言えどもデジタルで撮ったものは印刷するまでは「電子信号」に過ぎないが,フィルムに焼き付けて保存するというのが私の性格に合っていたのだろう。

そんなこんなで手に入れたカメラと伴に日常から旅の想い出までを残していこうと思う。

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