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Grouse Photograph Gallery

新たな景色を求めて東へ西へ。金欠大学生のちょっとした記録。

2022/10/17

―白馬4日間の旅,4日目,最終日―

4日目の朝

さて,いよいよ最終日になってしまった。いつも通りゆっくりと朝食を食べて出発の準備をする。と,見せかけて再びベッドの上でダラダラする。結局10時前にチェックアウトした。それから1時間程度女将さんとお話をしてから松本へ向けて車を走らせた。
始めに白馬のA-Coopとビッグ白馬店で「あずみのミックス」や「サラバンド」などのお菓子,私の好物の納豆,父親の酒のアテの「しょうゆ豆」を購入。白馬へ別れを告げて佐野の分水嶺を越え,仁科三湖の右手に見て南下する。しばらく走り,再びお土産を調達するために「大雪渓酒造」の工場に入る。大雪渓の「蔵酒」は父親の大好きな酒で白馬に行けば必ず買っているのでお土産に選んだ。かなり辛口であり,すっきりしている。
買った一升瓶は車の後部座席でシートベルトをして座らせる。ビニール袋の持ち手をシートベルトに括ってやれば瓶が転がることも席から落ちることもない(はずだ...)。日光が当たると嫌なのでタオルでも包んでいる。
大雪渓を出発すると犀川まではもう少しで,犀川に出ると川沿いを松本までまっすぐ走る。松本は私自身は3度目であるが,前回は某ウイルスのせいで松本城の天守閣には上がれなかった。まさか自身の車で来ることになるとは当時はまったく考えられなかった。バイトを頑張った甲斐があるなぁと改めて感じたのであった。

松本城

さて,肝心の松本城であるが,今回はMinolta-α3xiとFujifilm-FinePix S6000fdの2台を持って行くことにした。メインはフィルムを使おうと思う。以前に奈良で試したときに古い建物との相性が抜群で,すっかり沼にはまってしまった。

まずは,定番スポットの天守閣と千代田生命のビルがセットで写るところだ。(千代田生命のビルに何のレア感もないが...)朱い橋と色合いが最高である。この橋は途中で折れ曲がっており,渡ると必ず天守に背を向けなければいけないので,守りの一つなのだろうか...?
しかし,工事中で渡れないので橋はスルーして先へ進む。

次は北を向いて,また同じように橋を画面に入れて撮影する。月見櫓が工事中で白いシートが張られているので,その部分は排除してギリギリ全体が写るようにした。青空が少し見えているところがお気に入りだ。弟がバリアングルでしつこく水面ギリギリから写しているが置き去りにして先へ進む。

松本城の本丸に入るには橋を渡るか,黒門を通るかの2つの方法があるが私は黒門が好みである。黒門を右手に置き,そのまま天守閣を望むと天守の右肩を青松が隠し,石垣の白と灰色のまだら模様が美しく映える。さらに,石垣の下には堀があってグルっと岸が回り込んでいるので,最も重層的に見える場所だと思う。赤い橋や天守閣そのものに目を奪われがちだと思うが,私はここが最も城らしくて素晴らしいと思う。

昼ご飯へ

欲しいカットをひとまず抑えたところで,昼食に向かう。信州に来たのだから蕎麦を食べよう。縄手通り商店街に知っている店があったのでそこへ向かう。すぐに到着したのだが,まさかの休業中...。仕方ないので検索して中町通に良さ気な店があったので向かう。今回はざる蕎麦を食べたのだが,やはりうまかった。最後もしっかりと蕎麦湯でめんつゆを割って飲んだ。

縄手通り商店街

食事を済ませると,縄手通り商店街を通って松本城に戻る。縄手通り商店街は城下の雰囲気が再現されており,松本に行った人はぜひ行ってほしい。商店街の南側には女鳥羽川が流れており,色々な映画のロケ地になっているようである。私が知っているのは映画「岳」の小栗旬さん演じる主人公の島崎三歩が小学校の授業参観に向かうが迷ってしまうシーンだ。奥の橋を渡ったと思ったら,手前の橋に出てくるというのが印象深かった。私もその橋を渡って商店街に入る。商店街をぶらぶらしながら歩き,再び松本城へ。

前回訪問時の写真であるが女鳥羽川と縄手通り商店街

女鳥羽川の河原より商店街を見上げる。

本丸の見学

城に着くと,次は黒門から本丸に入る。本丸御殿の輪郭を瓦を並べて再現しており,御殿の規模感を感じられる。天守は倉庫のような使われ方をしていたのに対して,御殿が政庁として使われていたので,城の本体は御殿なのかもしれない。

さて,天守と乾小天守の間の渡り櫓から天守に入る。入口の前は石垣になっており,さっそく急な階段を登る。中は全てツルツルの板張りになっているので階段などは転びそうなので気を付けねばならない。鉄砲狭間や石落としなどの城の守りは実に実用的でうまくできている。窓から眺める景色は城内の緑から遠くの山々まで遮るものがなく,開放感にあふれている。400年前に建てられてからずっと街の変化を眺めているのだからすごいなぁと感慨に耽る。

さらば,長野

あまり呑気にしていると帰りの時間が遅くなるので,名残惜しいが城を後にする。松本の街を走り,松本ICを目指す。また来ることを心の中で誓って,左に車線変更して高架を登って料金所へ。そして大きく左へ旋回。シートが柔らかく背中を押して本線へ。途中で窓ガラスに虫が当たって汚れたり,弟がシートベルトに野菜ジュースをこぼしたりというトラブルがあったものの,順調に中央道を進む。東名阪道へ入るまでに迷子になって伊勢湾岸道へ行ってしまったが,無事に亀山PAに到着。

大雨の名阪国道

名阪国道が大雨だと聞いており,亀山でもすでに降り始めていた。ジュースとパンを買って小腹を満たし,再出発。一度,関で降りて燃料を補給し,大阪へ進む。久我のあたりから強力に降り始め,反対車線を走るトラックが跳ね上げた雨水が走行車線を走る私の車に直撃するほどの雨になってしまった。視界も悪くなってしまったので,前を走るトラックを見失わないようしつつ追随する。結局天理ICまで降っており,最後の最後で辛い。169号線を北上し,奈良へ。晩御飯を食べるために紀寺のすき家で休憩。久しぶりにねぎ玉牛丼にした。ささっと食べて,再び車へ戻り,阪奈道路を下って大阪へ。

帰着

これで私の4日間の白馬旅行は無事に完結した。今回の私のマーチ君は1076km走ってくれたようだ。前オーナーも街乗りしかしていないようなので,今回が最も長く走っただろう。車齢も15年を超えているので,今回のMVPかもしれない。翌日にきれいに洗車してやった。

今回のデータ

参考程度に以下に今回の経費を記しておく。

高速代\13730
ガソリン\8903
平均燃費 19.36km/L
宿泊費\37500(二人分)
飲食費\4144
雑費\6902
合計\71939

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