[新たな景色を求めて東へ西へ。金欠大学生のちょっとした記録。]
2022/10/11
―白馬4日間の旅,3日目―
3日目の朝
旅も折り返しを通り過ぎて3日目となった。相変わらずよく冷えて今日も清々しい朝を迎える。7:00に食堂へ向かい,朝食を取る。今日も宿泊者は私たちのみで,ゆっくりと楽しむ。緑茶,コーヒーをいただきつつ,今日の作戦を練る。
白馬五竜高山植物園
相変わらず外は雨で,山頂を望むことはできない。白馬のヨーロッパアルプスのような景色は拝むことはできないので,雨に濡れる高山植物を撮りに行くことにした。そうと決まれば,鞄に必要な物を詰め,車に積み込んで出発する。
岩岳のスキー場を右に見て進み,八方温泉を通過し,白馬駅に出る。そこから148号,千国街道を南下し,神城を目指す。五竜のエスカルプラザに車を停め,フロントで乗車券を購入。チケットを入手すれば,中央の階段を上がり,鐘の前を通ってゴンドラリフト「テレキャビン」のとおみ駅に向かう。テレキャビンはフランス製のゴンドラで日本最古の循環式のロープウェイらしい。
ゴンドラの山頂駅付近はガスがかかっており,白い世界が広がっている。景色が見れないので,足元に咲く花を注意して斜面を登っているのだが,あまりにも寒いので一度ゴンドラ駅に帰って昼食を取ることにした。私は「信州味噌カツ丼」を頼んだ。味付けはしっかりしており,歩き回っている者にはうまく感じる。丼自体は上げ底のようになっているのだが,カツが大きいので正直これで助かったと思う。これ以上多かったら食べきれなかった...私は並みには食べられると思うだが...
サルに遭遇
食べ終われば,再び外に出てもう一度斜面を登る。暫くの間写真を撮っていると,ギコギコと看板を揺する音が聞こえるので,一体何をしているのだろうと顔を上げた。そこにいたのは人間ではなく,サルの子どもだった。その周囲をよく見ると,他の子どもも幾らか見え,母ザルも呆れたような目で見ていた。テレ端の300mmまでズームするもガスがかかっていることからイマイチな写真しか撮れなかった。
少しするとサルの群れは移動を始めたため,私たちも花の撮影に戻る。コマクサやリンドウの蕾,チングルマの種。何とか彩を保つ夏の花,これから咲こうと化粧をする秋の花。境目の季節なので,季節の移り変わりを感じられる。
一次的にガスが流れ,視界が回復するときもあるが,夕方に近づくにつれて雨は強くなり,雷も鳴り始めたので下山することにした。テレキャビンの下り線の乗車し,とおみ駅を目指す。
雨の青木湖へ
下山後に霧の出ている青木湖なんか撮ればいいんじゃないかという話になり,車で向かうことにした。
五竜から,さらに南下して佐野の分水嶺を超える。しかし,峠を越えたあたりから雨が激しくなり,青木湖の湖畔に着いた頃には土砂降りになっていた。結局,車からは降りられず,引き返すことにする。帰り道は148号ではなく,オリンピック道路を使うことにした。直線的で道幅も広く,非常に良い道であった。次からこちらを使おうか。神城を通りすぎたことから雨は収まり,八方を通過することには止んでしまっていた。
最後の夕食
宿に到着すると,さっさと荷物を片付けて,今日こそは岩岳の温泉を入るべく,荷物を持って出発。今日はバスは停っておらず,人だかりもなく,温泉に入れた。
この泉質がもの凄く私の好みで,非常に気持ちの良い湯であった。これほど気に入ったのは初めてかもしれない。3時間程度たった後でも温泉特有のポカポカ感が続き,最高である。
さて,今日の夕食であるが,非常に豪華なものを用意していただけた。ホイル焼きの魚が非常に美味で,タコの和え物や小さなグラタンもしっかりとしていた。いやぁ,うまかった。
いよいよ3日目も終了し,明日には帰らねばならないことを意識し始めるため,急に寂しくなる。もう少し遅くまで起きていたかったものの,結局すぐに寝てしまって3日目も終了した。
以下は,本日の写真の一部である。
そして4日目,最終日へ