[アナデジ写真記]
毎週だいたい金曜日に更新するblog。
2022/8/9
―Minolta-α3xiの修理―
長らく眠りについていたMinolta製「α3xi」のグリップが加水分解でボロボロになってしまいました。そこで,DIYで修理することにしました。
今回は革の端切れを用意して,グリップを革張りにすることにしました。
まず始めに,グリップについているゴムの残骸を全て取り除きます。簡単には取れてくれなかったので爪楊枝で崩しながら取っていきました。グリップのセンサーはしっかりと固定されていないようで,片方は外れてしまいました。外れた金属部品の爪の先に丸いポチがあったので,はめ込んでいるだけのような気がします。しっかりと使いこなせていないので,大丈夫か,ダメだったのか分かりませんが…他にも隙間から電子基盤が見えていたりと少し怖い部分もあります。
さて,全て取り除けたらティッシュにアルコールを染み込ませて,油分?を拭き取ります。案外きれいに拭き取れました。
これで下準備はできたので,グリップの作成に取り掛かります。まず,マスキングテープで型を取ります。センサーの位置もマークしておきます。
型が取れたらコピー用紙に貼り付けて固定します。これを切り出してカメラに当てがいながら,少しずつ調整していきます。私は失敗しても良いようにプリンターでコピーしたものから切り出しました。3回ほどやり直したので,コピーすることをお勧めします。
無事に切り出せたので,カメラに仮に固定してみて確認しました。すでに達成感を感じていますが,道半ばです。足りない部分を補いつつ,余計な部分を切り落とします。
過不足なく切り出せましたら,いよいよ革を加工してゆきます。レザークラフトの工具はっ持っていないので,大型のカッターナイフでケガキ,切り出しをしました。切りすぎた部分はありますが,何とか形にできました。
それから,薬を使って革を磨き,木の棒で縁の面取りをして,グリップの貼り革の完成です。
ここからいよいよ最終段階です。革をカメラに貼り付けます。今回は家に転がっていたプラスチック用接着剤で貼りました。カメラ本体と革の両方にまんべんなく塗って15分ほど放置します。爪楊枝で触ってもベターっとならなくなったら貼り合わせます。
仮固定なく無事に付いてくれました。その後24時間放置すれば完全に接着するようです。
こんな感じでグリップを修理してみました。これは私の例なので状態に合わせて自己責任でなさるようお願いします。
とはいえ,元々以上の見た目になったと私は感じています。(これを自画自賛というのでしょう。)カメラ自体が古く、もうカメラを作っていないメーカーであるので、他の部分が壊れないことを願いつつ使って行きたいですね。
長くなりましたが、今回はここで終わりにします。フイルムを入れて出かけようと思います。現像が返ってきたらまた紹介したいと思います。