[アナデジ写真記]
毎週だいたい金曜日に更新するblog。
2024/7/26
乗るしかない、このビッグウェーブに。-フィルムカメラ
この前はついにPENTAX17が発売され、フィルムカメラ界隈には何十年ぶりかの大波が寄せている。もちろん私は買えてないが(ポチるのを躊躇ってしまった)、復活するのを切に願っている。
さて、この大波に乗り遅れまいということでカラーネガからモノクロネガ、リバーサルまで今まで撮った写真たちを放出したいと思う。つまり、今回の内容のほとんどは「フィルムってこんな写真を撮れるよ」と言ったもので内容はほぼない…非常にゆるい記事に今週はなっているが、ぜひお付き合い願いたい。
まずは、カラーネガから。一般的にフィルムと言えば大体はこのカラーネガフィルム。よく見る茶色いフィルムで、色が反転したやつ。感度は100、200、400が一般的で一部800のフィルムが存在する。感度の高いフィルムの方が失敗は少ないが、緩い絵になる傾向があり、低感度だと高感度フィルムに比べて失敗率は上がるがコントラストのある絵になりやすいとされている。
私は400のフィルムが多少暗くなっても使えて便利なのでだいたいは400のフィルムを詰めている。
それでは実際に撮った写真をどうぞ。季節は既に夏。夏と言えば海!ということで海の写真をどうぞ。
ProImage100で京都丹後の日本海を撮った。やはり海の青は美しい。
先程は夏は海とか言ったが、山もすばらしいものだ。フィルムはGold200、PORTRA400、ColorPlus200。
どうだろうか、フィルムで撮る夏の海と山。これからクソあちぃ夏が始まるのでぜひお持ちのフィルムカメラで、持ってない方は今からカメラ屋に走っていただいて、ぜひお好みのフィルムに一夏の思い出を焼き付けていただきたい。
さて、長いような、短いような、でも暑すぎるのは明白な夏が終わると今度は秋。真っ先に秋の到来を告げるのが、黄金の稲穂。私の最も重要なエネルギーの供給源である米の収穫だ。私はパンはほとんど食べず、3食全て米。米の方が腹持ちが良いし、米がうまい。
Gold200
稲刈りが終わり、暫くすると気温は下降傾向になり、夏が暑すぎなければという付帯条件は付くが、紅葉の季節になる。木の葉が散り際に緑の色素が抜けると赤や黄色に染まる。
美しい紅葉を鮮やかに、この上なくきれいな写真を撮りたいならリバーサルフィルム。リバーサルフィルムはポジフィルムともいうように、ネガと違って反転しないで見たまんまの状態でフィルムに記録される。つまり、プリントやらデジタルスキャンをせずとも現像済のフィルムそのものを楽しめる。宝石のようなフィルムをルーペで覗けば細かな部分まで描写されており、その解像力には驚くだろう。ただし、このフィルムの唯一の弱点は高いこと。ネガの倍ほどの値段がかかってしまうのが厳しいところ。PENTAX17のようなハーフカメラに詰めて使いたいところだ。
velvia100
紅葉が全て散ると季節は冬に。冬といえば真っ白な雪。雪国の人々にとって雪は悩みのタネであるが、雪のない地域の人間にとってみれば羨ましい限りである。
HP5+
雪のない地方でも冬は寒く厳しい季節だ。色彩も乏しく淋しい。そんなときは割り切って白黒フィルムはいかがだろうか。白黒写真は思ったよりも懐が深くて、意外とカラーよりも表現が豊かかもしれないと最近では感じてる。
HP5+
そして厳しい冬を乗り越えると春に。一気に彩りが増え始め、フィルムを再びカラーネガに。真っ先に梅が咲いて、しばらくすると河津桜。そこから一気にソメイヨシノ、山桜と続いてゆく。桜もきれいだが、菜の花やチューリップ、ムスカリなど草花も鮮やかさを競っている。
ColorPlus200
Gold200
そして、田植えの季節になり、梅雨前には紫陽花が咲く。
UltraMax400
そして、また夏に帰ってきた。
こうやって見てみると一年間で大きく被写体は変わるし、それに応じてフィルムを変えていくのはかなり楽しい。フィルムカメラは言わばセンサー交換式カメラみたいなもので、イメージセンサが固定されているデジタルカメラでは絶対にできない楽しみ方だ。白黒フィルムなんかは自分で現像するのも比較的やりやすいので現像代は安くできるし、あれこれいじれるのも楽しさの一つだと思う。現像タンクに薬液を順番に注ぎ、最後に蓋を開けたときに現像されたフィルムが出てくるのはかなり嬉しい。
ハーフカメラのPENTAX17が発売されて新品買えるので故障の不安も少なく、たくさん写真を撮れるのでぜひ試してみて欲しい。この沼の深さを知っていただき、どんどん大きくしていこうではないか。
今回はここまで。今週も皆様にとって良き週末となりますよう。