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[アナデジ写真記]

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2024/3/8

ColorPlus200でゆく犬山、各務ヶ原

前回のお話

 今回はFM2にKodakのカラーネガ、ColorPlus200を詰めて愛知県の犬山城と岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に行ってきた。

 犬山城は現存する日本最古の天守閣があったり、木曽川の横の小高い丘の上にあることから要塞感がすごく印象的な城だったので、長らく行ってみたい城だった。また、各務ヶ原も零式艦上戦闘機の故郷であり、航空機産業の盛んな地域で、一度は行ってみたかった。

 今回は友人と行く機会に恵まれたので、私の運転で行ってきた。大阪からだと名神高速をそのまま走るだけでよく2時間程度で到達できる。高速を降りてからも太い道ができているので、すんなり城までたどり着ける。私が行ったときはマラソンをしていたので駐車場に入るのはなかなかだったが、ちょうど開放したてだったのですぐに停められた。

 駐車場から見た犬山城。フィルムは残っていたGold200。

 駐車場から少し歩き、空堀と思われる掘割の道を橋でわたったらすぐに石の階段が始まる。城らしくくねくねと左右に屈曲し、小山を登っていく。意外と長くは続かずすぐに本丸に着いた。

 大きな城ではないが、細かな装飾がなされており、大きさこそないが渋くて堂々としている。これから天守閣に登るのだが、どこの城にもありがちな渋滞。結局30分くらいは待ったのだろうか。すでに梅が咲き始めていたり、友人がいたので暇はしなかった。

 問題は天守閣に入ってから。上の装飾に行けば行くほど人が集まるので階段がかなり渋滞する。さらに板張りで窓も開けっ放し状態(そもそも城にガラスはない)なので冷える。足と空気から体温が奪われていく。天守閣の中でも30分ほど待って最上部へ。

 そもそも小山の上にあること、周りには高層建築物がないので遠く伊吹山の白い峰まで見渡せる。

 足元に目を移せば破風の瓦屋根に雄大な木曽川の川面。

 城主になったつもりで廻縁を一周した。

 犬山橋。昔は鉄道と自動車が同じ橋を通っていた。

 廻縁を一周したら下りの列に並んで天守閣を下りる。結構並ぶ時間があったが最上部からの眺望は満足のいくものだった。柱とか壁などの建物の構造も見ていると面白かった。もっと後に建てられた松本城は6層もあったり江戸期の平和な時代に追加された月見櫓などもあるのだが、犬山城は甲冑を置く棚がそのまま残っていたり建物の構造がより単純であったりと歴史の深さを感じさせるものが多かった。

 本丸広場に戻ってきたら天気は少し良くなって青空が見えていた。城下町を散策して少しだけ食べ歩きした。焼きおにぎりを串に刺した「おこげ串」と美濃牛コロッケを食べた。どちらともできたてだったので、寒い中食べると格別である。

 連休ということもあってあまりにも人が多いので早々に離脱して各務ヶ原に向かうことに。途中できしめんを食べてから航空博物館へ。

 行ってみると想像よりも遥かに大きく屋外には大型の飛行艇から小型の旅客機、タンデムローターの輸送ヘリ、屋内には二次大戦期の飛燕、戦後のジェット戦闘機からロケットモーターまで多種多様だった。

 結局2時間くらい使って一周して売店でお土産を買って博物館を後にした。

 今回のレンズはAi Nikkorの50mmと135mmだったのだが、この組み合わせは非常に便利だった。普段は50mmで、天守の屋根とか梅を撮りたいときは135mmにする。大きく撮れるし現行の135mmに比べて桁違いに小さくて悪目立ちもしない。一方の50mmもほとんどはこのレンズで撮れるので非常に便利。それに両方とも小さいので2本持っても嵩張らない。

 今度から旅行に行くにもこれだけで良いなぁと思う。さて、今週はここまで。今週も皆様にとって良き週末となりますように。

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