blog | らいちょうくんの写真館

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カメラを持って"世界"を歩こう。

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[アナデジ写真記]

毎週だいたい金曜日に更新するblog。

2023/3/23

―初めての自家現像―

前回のお話

今回は初めての自家現像。銀塩写真を始めたのが去年の夏で、いよいよ本格的なところまで進んできた。現像をしようと思った理由は安く写真を撮れるから。少し前までILFORDのHP5+は¥990で買えて、現像に出せば¥1000だが、薬液を1セット揃えても¥5000程度で済むので自分でした方が安い。(この前にフィルム代が¥1300まで値上がりしてしまったので優位性はなくなってしまった。)あと、自分ですれば返ってくるまで待たなくていいのですぐに確認できる良さもあるし、何よりも自分ですることの喜びもある。

・・・

2月の中頃に行った志賀高原にいつものNewFM2を持って行っていて、スキーをしながら木を撮ったり晩ごはんを撮ったりしていた。カメラを首からぶら下げてスキーをすると絶対に転べないので結構気を使った。しかし、こんなことをしてる人はあまりいてなさそうなので、ちょっとした優越感に浸れるが(なにそれ?)。

なお今回は初めてだったので,写真に撮っておく余裕がなかったので文章中心になってしまった。次に現像するときはしっかりと現像の様子をお伝えできるようにしたい...

・・・

志賀高原のスキーで一巻きを撮り切れたので現像に取り掛かる。本当はもう一巻き適当なフィルムを作ってからにしようと思っていたが、時間がないのでぶっつけ本番になってしまった。気温も20度程度になっていたので、できるだろうと踏んだ。

使う薬液は以下の通り。ILFORDのフィルムなので主要な薬液は全てILFORDで揃えた。様々な種類の液があるようだか、まだ私にはわからない。現像液のID11と水洗促進剤が粉末の状態だったので前日に規定量のぬるま湯に溶かしておいた。コーヒーについてくるマドラーでチマチマ混ぜていたので2時間もかかってしまった。理系の人が使っている磁石が回るタイプの撹拌機が欲しいと感じた。

さて,当日は家族に迷惑をかけるといけないので22時頃から風呂場に規定量に希釈した薬液を作成し,フィルムをリールに巻いて現像タンクにセット。暗室袋を持っていないので,遮光カーテンをして部屋の全ての照明を落として分厚い掛け布団の中で作業をした。事前に期限切れの不フィルムで練習していたのですんなりと巻き取ることができた。

タンクに収められたら現像液をタンクに注いで攪拌しながら20分間晒して,停止液,定着液と続いた。定着液が済むとこれを捨ててから注水し,水洗する。ある程度すすいだら,水洗促進剤に1分間晒して再度水洗。ここでタンクから取り出してみると,フィルムに像を確認できた。最後にドライウェルを通して,吊り下げて乾燥してやると完成。翌朝にはパリパリに乾燥していた。

続いてデジタルデータにしたいのだが,フィルムスキャナーを持っていないのでミラーレスでデジタルデュープした。ライトボックスもないので,スマホに白い画面を表示し,その上にクリアファイルを何枚か重ねて,液晶の影響を誤魔化してミラーレスで撮影。それを画像処理ソフト(いわゆる現像ソフト)に突っ込んで白黒反転させて,調子を整えてやれば完成。フィルムっぽさを残したかったので,パーポレーションのところまで残した。

下に今回の成果物を付けておくのでぜひ。というところで今回は以上とする。次はちゃんとしたレポートのようなものを作成したいなと思っているので,またいつか。それでは良き週末をお過ごしください。

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